「影響を受ける」の意味と使い方。N2でよく出る表現

2026年09月27日(日) 06時55分34秒

更新: 2026年09月20日(日) 21時30分26秒

「影響を受ける」の意味と使い方。N2でよく出る表現

「単語の意味は分かるのに、JLPTの読解問題になると選択肢で迷ってしまう……」

そんな経験はありませんか?

N2の読解では、難しい単語だけを覚えていても十分ではありません。

重要なのは、複数の言葉がまとまったときに、文章全体でどんな意味になるのかを素早く理解することです。

その代表的な表現の一つが、

「影響を受ける」

です。

「影響」も「受ける」も、それぞれはそれほど難しい言葉ではありません。しかし、「影響を受ける」というまとまりになると、N2の読解やニュース、説明文、評論文などで非常によく使われます。

今回は「影響を受ける」の意味、使い方、よく使われる形、そしてJLPTの読解で注意したいポイントを分かりやすく解説します。

「影響を受ける」の意味

「影響を受ける」は、

「あるものの作用によって、状態・考え方・行動などが変化する」

という意味です。

例えば、

日本の音楽の影響を受けて、彼は音楽家を目指すようになった。

この場合、「日本の音楽」がきっかけとなって、彼の考え方や人生の方向が変わったという意味です。

また、

台風の影響を受けて、電車が遅れている。

の場合は、台風によって電車の運行状況が変化したことを表します。

つまり、「影響を受ける」は、人の考え方だけでなく、社会、経済、交通、環境、文化など、非常に広い場面で使える表現です。

「Aの影響を受ける」が基本形

まず覚えておきたいのが、

「Aの影響を受ける」

という形です。

Aには、影響を与える原因や対象が入ります。

例えば、

彼は父親の影響を受けて、医者になった。

「父親」が彼の人生に影響を与えています。

この地域は台風の影響を受けやすい。

「台風」がこの地域に影響を与えます。

日本文化は中国文化の影響を受けて発展してきた。

「中国文化」が日本文化に影響を与えています。

このように考えると、

「Aが影響を与える」
「BがAの影響を受ける」

という関係が見えてきます。

「影響を与える」との違いに注意

JLPTでは、「影響を受ける」と「影響を与える」の方向を正しく理解することが大切です。

例えば、

インターネットは私たちの生活に大きな影響を与えた。

これは、インターネットが原因側です。

一方、

私たちの生活はインターネットの影響を大きく受けた。

こちらは、私たちの生活が影響される側です。

意味は近いですが、文章の視点が違います。

整理すると、

  • 影響を与える:原因となる側
  • 影響を受ける:変化させられる側

です。

読解問題では、「誰が何に影響したのか」を見失わないようにしましょう。

N2でよく見る「影響を受ける」の使い方

「影響を受ける」は、N2レベルになるとさまざまな話題の文章に登場します。

経済

この業界は景気の影響を受けやすい。

景気がよくなったり悪くなったりすると、その業界の売上や業績なども変化するという意味です。

「影響を受けやすい」は特によく使われる形なので、そのまま覚えておくと便利です。

環境・自然

農作物は天候の影響を受ける。

雨、気温、台風などによって農作物の成長や収穫量が変化します。

人間関係・教育

子どもは周囲の大人から大きな影響を受ける。

大人の考え方や行動によって、子どもの考え方や行動も変化するという意味です。

文化

日本の建築は外国の文化からさまざまな影響を受けてきた。

歴史や文化について説明する文章でも、「影響を受ける」はよく登場します。

「から影響を受ける」もよく使う

「Aの影響を受ける」だけでなく、

「Aから影響を受ける」

という言い方もあります。

例えば、

私は高校時代の先生から大きな影響を受けました。

彼の作品はヨーロッパの芸術から影響を受けている。

この「から」は、影響の出どころを表しています。

人や作品など、影響の源を意識するときには「から」が自然に使われます。

「悪い影響」だけではない

「影響」と聞くと、悪い結果をイメージする人もいるかもしれません。

しかし、「影響」そのものには、必ずしも悪い意味はありません。

良い影響にも悪い影響にも使えます。

例えば、

先生から良い影響を受けた。

これは明らかにプラスの意味です。

一方、

長時間スマートフォンを見ることで、睡眠が悪い影響を受ける可能性がある。

これはマイナスの意味です。

さらに、

日本料理はさまざまな外国文化の影響を受けてきた。

のように、良いとも悪いとも評価せず、単純な変化を表すこともあります。

重要なのは、「影響を受ける」という表現だけを見て、プラスかマイナスかを決めないことです。

前後の文章から判断しましょう。

JLPT読解で重要なのは「原因と結果」

N2の読解で「影響を受ける」が出てきたときは、すぐに次の二つを探してみてください。

  • 何が原因なのか
  • 何が変化したのか

例えば、

インターネットの普及によって、人々の買い物の方法も大きな影響を受けた。

原因は「インターネットの普及」です。

影響を受けたものは「人々の買い物の方法」です。

この関係が理解できれば、文章の流れが一気に分かりやすくなります。

N2の読解では、単語を一語ずつ日本語から母語へ翻訳するより、

「原因 → 影響 → 結果」

という文章の構造を見ることが重要です。

「影響を受ける」と一緒に覚えたい表現

N2を目指すなら、次の表現も一緒に覚えておきましょう。

大きな影響を受ける

世界経済は戦争によって大きな影響を受けた。

影響の程度が大きいことを表します。

強い影響を受ける

彼の小説は日本の古典文学から強い影響を受けている。

思想、文化、芸術などについて述べるときによく使われます。

影響を受けやすい

子どもは周囲の環境の影響を受けやすい。

「簡単に影響される」という意味です。

ほとんど影響を受けない

この植物は気温の変化にほとんど影響を受けない。

影響が非常に小さいことを表します。

読解問題で選択肢に迷ったら

「文章はだいたい分かるのに、最後の二つの選択肢で迷う」

これはN2学習者によくある悩みです。

その原因の一つは、文章中の単語だけを見て判断してしまうことです。

例えば本文に「環境」「影響」「変化」という単語があったからといって、それらが入っている選択肢が正解とは限りません。

見るべきなのは、言葉そのものではなく関係です。

「何が何に影響を与えたのか」

「その結果、何が変わったのか」

「筆者はその変化を肯定しているのか、それとも単に説明しているだけなのか」

こうした関係を整理すると、似たような選択肢の違いが見えるようになります。

単語を「まとまり」で読む力を身につけよう

N2になると、一つ一つの単語を知っているだけでは読解が難しくなります。

例えば、

「影響」
「受ける」

を別々に覚えるだけでなく、

「影響を受ける」
「大きな影響を受ける」
「〜の影響を受ける」
「〜から影響を受ける」
「影響を受けやすい」

というまとまりで覚えることが大切です。

こうした自然な言葉の組み合わせを身につけると、文章を読むスピードも上がります。

そして、読解問題で「この表現はどういう意味だろう?」と毎回立ち止まる回数も減っていきます。

まとめ

「影響を受ける」は、JLPT N2の読解でぜひ覚えておきたい重要表現です。

意味は、

「あるものの作用によって、状態・考え方・行動などが変化する」

と考えると分かりやすいでしょう。

特に、

  • Aの影響を受ける
  • Aから影響を受ける
  • 大きな影響を受ける
  • 強い影響を受ける
  • 影響を受けやすい

といった形は、ニュース、説明文、評論文などでも頻繁に使われます。

そして読解問題では、「影響」という単語だけを見るのではなく、

「誰が影響を与え、何が影響を受け、その結果どう変化したのか」

という関係を追うことがポイントです。

単語は知っているのに読解問題で正解できない人ほど、この「言葉のまとまり」と「文章の関係」を意識して練習してみてください。

知識が実際の得点につながりやすくなります。

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