N3で覚えたい「減らす」と「減る」の違い|使い分けを例文でわかりやすく解説

2026年09月12日(土) 09時04分17秒

更新: 2026年09月03日(木) 00時02分22秒

N3で覚えたい「減らす」と「減る」の違い|使い分けを例文でわかりやすく解説

導入

「減らす」と「減る」は、どちらも「今より少なくなる」という意味に関係する言葉です。

たとえば、「体重が少なくなること」を話すときにも、「減らす」と「減る」の両方が使われます。

しかし、

「体重を減らす」
「体重が減る」

では、意味の見方が少し違います。

この違いが分かると、日常会話だけでなく、JLPTの語彙問題や読解問題でも正しい言葉を選びやすくなります。

まずは、一番大切な違いから確認しましょう。

まず結論

「減らす」は、だれかが何かを少なくすることを表します。

「減る」は、何かの量や数が少なくなることを表します。

簡単に覚えるなら、

  • 減らす → 少なくする
  • 減る → 少なくなる

です。

たとえば、

「食べる量を減らす」

は、自分の行動によって食べる量を少なくするという意味です。

一方、

「食べる量が減る」

は、食べる量そのものが以前より少なくなったという意味です。

この「する」と「なる」の違いを意識すると、使い分けがかなり分かりやすくなります。

意味の違いを整理

「減らす」は自分やだれかが少なくする

「減らす」は、人などが何かの数量や程度を意識的に少なくするときによく使います。

たとえば、

「毎月の出費を減らす」

という文では、出費が自然に少なくなったのではありません。

自分が節約するなどして、出費を少なくしています。

ほかにも、

  • 仕事を減らす
  • 食事の量を減らす
  • ミスを減らす
  • 電気の使用量を減らす
  • ゴミを減らす

のように使えます。

ポイントは、「何を少なくするのか」を考えることです。

「減らす」の前には「を」が使われることが多い、と覚えておくと便利です。

「減る」は数や量が少なくなる

「減る」は、人や物の数、量、程度などが以前より少なくなることを表します。

たとえば、

「最近、客の数が減った」

という文では、「客の数」が以前より少なくなったという変化を表しています。

だれかが意識的に客を少なくした、という意味ではありません。

ほかにも、

  • 人口が減る
  • 体重が減る
  • 仕事が減る
  • 売り上げが減る
  • 水が減る

のように使います。

「何が少なくなるのか」を考えるのがポイントです。

「減る」の前には「が」が使われることが多くあります。

使う場面の違い

「減らす」と「減る」は、日常会話からニュース、ビジネス、JLPTの読解まで、非常によく使われます。

日常会話

健康や生活習慣について話すときによく使います。

「少し体重を減らしたいです。」

この場合は、自分で運動や食事管理をして体重を少なくしたいので、「減らす」を使います。

一方、

「最近、体重が減りました。」

なら、体重が以前より少なくなったという結果を説明しています。

ビジネス

会社の売り上げ、コスト、仕事量などについてもよく使われます。

「会社は経費を減らす必要があります。」

会社が意識的に経費を少なくするので、「減らす」です。

「今年は売り上げが減りました。」

売り上げという数値が少なくなったので、「減る」です。

ニュースやJLPT読解

人口、利用者数、生産量、事故、環境問題などの文章でも頻繁に登場します。

「この地域では若い人の人口が減っている。」

「政府は交通事故を減らすため、新しい対策を始めた。」

このように、同じ文章の中に「減る」と「減らす」が出てくることもあります。

例文で確認

「減らす」の例文

「健康のために、砂糖の量を減らしています。」

砂糖の量を自分で少なくしています。意識的な行動なので「減らす」を使います。

「会社は電気代を減らすために、新しい設備を導入しました。」

会社が対策をして、電気代を少なくしようとしています。

「仕事が忙しすぎるので、来月から仕事の量を減らします。」

自分や会社が仕事の量を少なくするという意味です。

「ミスを減らすために、作業の手順を見直しました。」

ミスの数を少なくすることが目的なので、「減らす」を使います。

「減る」の例文

「毎日運動していたら、体重が3キロ減りました。」

運動の結果、体重という数値が少なくなりました。

「この町では、子どもの数が年々減っています。」

子どもの数が以前より少なくなっているという変化を表しています。

「冬になると、この店のお客さんが減ります。」

冬になることで、客の数が少なくなるという意味です。

「最近は仕事が減って、少し時間に余裕ができました。」

仕事の量が以前より少なくなったことを表しています。

間違いやすいポイント

一番よくある間違いは、「を」と「が」を混同することです。

たとえば、

「ダイエットをして体重を減りました。」

これは不自然です。

「減る」は「何かが少なくなる」という言葉なので、

「ダイエットをして体重が減りました。」

とするのが自然です。

一方、自分の目標について話すなら、

「ダイエットをして体重を減らしました。」

と言えます。

この2つを比べてみましょう。

「体重が減りました。」
→ 体重が少なくなりました。

「体重を減らしました。」
→ 自分の行動によって体重を少なくしました。

似ていますが、見ているポイントが違います。

もう一つ例を見てみましょう。

「会社は残業時間が減らしました。」

これは不自然です。

会社が意識的に残業時間を少なくしたので、

「会社は残業時間を減らしました。」

が自然です。

一方、

「会社の残業時間が減りました。」

なら、「残業時間が以前より少なくなった」という結果を表すため、自然な文になります。

JLPTでの見分け方

JLPTで「減らす」と「減る」のどちらを選ぶか迷ったら、まず助詞を確認しましょう。

「何かを少なくする」という形なら、「減らす」が選ばれやすくなります。

「何かが少なくなる」という形なら、「減る」が選ばれやすくなります。

たとえば、

「健康のために、毎日の食事の量を___ことにした。」

この文では「食事の量を」となっています。

自分で食事の量を少なくするので、

「減らす」

が自然です。

一方、

「この町では、ここ10年間で人口が大きく___。」

という文なら、「人口が」となっています。

人口そのものが少なくなったので、

「減った」

が自然です。

ただし、助詞だけを見るのではなく、文全体の意味も確認してください。

判断するときは、次の2つを考えると便利です。

  • だれかが意識的に少なくする → 減らす
  • 数や量が以前より少なくなる → 減る

特に「ために」という表現があり、その後に対策や行動が続いている場合は、「減らす」が使われることがよくあります。

「事故を減らすために、交通ルールを厳しくする。」

のような形です。

反対に、

「以前と比べて」
「年々」
「最近」
「この10年間で」

など、時間による変化を説明している文章では、「減る」が使われる可能性が高くなります。

まとめ

「減らす」と「減る」の違いは、まず次のように覚えましょう。

  • 減らす → だれかが何かを少なくする
  • 減る → 何かの数や量が少なくなる

さらに、

  • 量を減らす
  • 量が減る

という形をセットで覚えると、実際の問題でも判断しやすくなります。

意味だけを覚えるのではなく、「を」と「が」、そして「少なくする」のか「少なくなる」のかまで意識することが大切です。

JLPTでは、このような意味の近い言葉の使い分けが、語彙問題だけでなく読解問題の理解にも影響します。

RJT(Rapid Japanese Training)では、JLPT対策の問題を実際に解きながら、似ている表現や間違いやすいポイントを繰り返し確認できます。

「意味は分かるのに、問題になると迷ってしまう」という人は、実際の問題形式で練習して、使える日本語に変えていきましょう。

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