JLPT文法「〜にかけては」とは?
「〜にかけては」は、
「その分野について言えば、とても優れている」
「その点では、誰にも負けない」
という意味を表す文型です。
ある人の能力や技術、知識、経験などについて、特に優れていることを強調したいときに使います。
たとえば、スポーツが特に得意な人、説明がとても上手な人、料理の腕がすばらしい人について話すときにぴったりの表現です。
意味
「〜にかけては」は、簡単に言えば
「〜についてはとても優秀だ」
「〜の分野では一番だ」
という意味です。
ただし、単に「その話題について言うと」という中立的な意味ではなく、
「その分野なら特にすごい」
「そこでは群を抜いている」
という高い評価を含むのが特徴です。
接続
名詞 + にかけては
この名詞には、能力・技術・知識・経験・分野などを表す言葉が来ることが多いです。
例
料理にかけては
記憶力にかけては
交渉術にかけては
日本史の知識にかけては
後ろの文には、
誰にも負けない
右に出る者はいない
一番だ
抜群だ
など、優秀さを表す表現がよく来ます。
例文
彼は説明のわかりやすさにかけては、この学校で一番だ。
祖母は家庭料理にかけては、近所でも評判が高い。
あの選手は試合の流れを読む力にかけては、誰にも負けない。
彼女は短い時間で要点をまとめることにかけては、本当に優れている。
うちの先生は発音指導にかけては、右に出る者がいない。
父は値段の安い材料でおいしい料理を作る工夫にかけては、かなりの腕前だ。
「〜については」との違い
学習者がよく混同するのが「〜については」との違いです。
「〜については」は、単に話題を示す表現です。
そこに高い評価は必ずしも含まれません。
私はその問題については知りません。
彼の意見については後で聞きましょう。
一方、「〜にかけては」は、その分野で特に優れていることを表します。
彼は記憶力にかけては誰にも負けない。
彼女は接客にかけては非常に評判がいい。
つまり、
「〜については」
話題を示す
「〜にかけては」
得意分野として高く評価する
という違いがあります。
使うときの注意点
「〜にかけては」は、何にでも使えるわけではありません。
ふつうは、能力・技術・知識・分野のように、優劣を考えやすい内容と一緒に使います。
たとえば、
駅にかけては彼が一番だ。
この文は不自然です。
「駅」は能力や技術の分野ではないからです。
自然なのは、次のような形です。
案内のうまさにかけては彼が一番だ。
地図を読む力にかけては彼が一番だ。
また、「〜にかけては」の後ろには、優れていることを表す文が来るのが普通です。
そのため、否定的な内容や単なる事実だけを続けると不自然になることがあります。
よく使われる言い方
「〜にかけては」は、次のような言い方でよく使われます。
誰にも負けない
右に出る者はいない
一番だ
抜群だ
評価が高い
この形で覚えると、実際の読解や会話でも理解しやすくなります。
JLPTでのポイント
JLPTでは、この文型の意味を知っているだけでなく、
何の名詞に接続するか
後ろにどんな評価表現が来るか
を意識しておくことが大切です。
特に、
能力や技術を表す名詞が前にある
後ろで高い評価が述べられている
という形が見えたら、「〜にかけては」の可能性が高いと考えられます。
まとめ
「〜にかけては」は、
「その分野では特に優れている」
「それに関しては誰にも負けない」
という意味を表す文型です。
能力、技術、知識、経験などについて高く評価するときによく使われます。
「〜については」とは違い、話題を示すだけではなく、優秀さを強く表すのがポイントです。
短い例文と一緒に覚えておくと、試験でも実際の読解でも使いやすくなります。
JLPT文法を問題で確認しながら身につけたい方は、RJTもぜひご覧ください。
https://rapid-jt.com/