「ようにする」と「ことにする」の違いは?努力と決定のニュアンスを例文で解説

2026年04月02日(木) 07時43分00秒

更新: 2026年05月08日(金) 07時43分27秒

「ようにする」と「ことにする」の違いは?努力と決定のニュアンスを例文で解説

日本語を勉強していると、

「毎日日本語を勉強するようにしています」
「毎日日本語を勉強することにしました」

こんな文を目にすることがあります。
どちらも「自分の意志」を表しているように見えるため、違いがわかりにくい表現です。
しかし、この2つにははっきりした使い分けがあります。

「ようにする」は、続けようと意識する表現。
「ことにする」は、自分でそう決める表現です。

この違いがわかると、日本語の表現はぐっと自然になります。

「ようにする」は、続けるための意識を表す

「ようにする」は、ある行動や状態を続けられるように意識して努力する、というニュアンスを持っています。

大切なのは、その場で決めることではなく、そのあとも継続しようとしていることです。

例文

毎朝、漢字を復習するようにしています。
夜はなるべくスマホを見すぎないようにしています。
忘れないようにメモするようにしました。

これらの文では、「そうなるように気をつけている」「続けられるように努力している」という気持ちが表れています。

まだ完全にできていなくてもかまいません。
「その方向に向かっている」という感覚が、この表現のポイントです。

つまり、「ようにする」には、習慣化や継続のイメージがあります。

「ことにする」は、自分で決めることを表す

一方、「ことにする」は、話し手が自分の意志で何かを決めるときに使う表現です。

こちらはまず、「決定した」という点が中心になります。

例文

今日はタクシーで帰ることにします。
来月から日本語の授業を増やすことにしました。
今年はJLPT N2を受けることにしました。

この表現では、「私はそう決めた」という意思が前に出ます。

一回だけの決定にも使えますし、今後の方針を決めたときにも使えます。

2つの違いを比べてみよう

次の2つの文を見てみましょう。

毎日、日本語のニュースを読むことにしました。
毎日、日本語のニュースを読むようにしています。

前の文は、「そうする」と決めたことに焦点があります。

後ろの文は、「実際に続けようと努力していること」に焦点があります。

つまり、整理するとこうなります。

「ことにする」=決定
「ようにする」=継続のための意識

似ているように見えても、表している場面は違うのです。

学習者が迷いやすいポイント

多くの学習者は、「決めること」と「続けること」を同じように感じてしまいます。

たとえば、こんな文です。

野菜を食べることにしています。
野菜を食べるようにしています。

どちらも使えそうに見えますが、日常の習慣を表すなら、後ろのほうが自然に感じられることが多いです。

なぜなら、「野菜を食べる」は生活習慣の改善として言うことが多く、「ようにする」が持つ継続・意識のニュアンスと相性がいいからです。

反対に、

明日は早く帰るようにします。

という文は、少し不自然に聞こえることがあります。
この場合は、その場での決定を言いたいので、

明日は早く帰ることにします。

のほうが自然です。

迷ったときの考え方

どちらを使えばいいか迷ったら、次のように考えるとわかりやすくなります。

今、その場で自分が決めたことなら「ことにする」。
続けるために意識していることなら「ようにする」。

この基準を持っておくだけで、使い分けがかなりしやすくなります。

原因・理由表現をまとめて確認したい場合は、JLPTで迷いやすい原因・理由表現まとめも役立ちます。

まとめ

「ようにする」と「ことにする」は、どちらも話し手の意志を含む表現ですが、意味の中心は同じではありません。

「ようにする」は、習慣化や継続的な努力を表します。
「ことにする」は、自分で決めることを表します。

この違いをしっかりつかめるようになると、会話も作文も、より自然で正確になります。

似ている表現ほど、違いがわかったときに理解が深まるものです。
だからこそ、こうした細かなニュアンスを一つずつ整理していくことが、日本語上達への近道になります。

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